私は自転車に乗っていたのだが突如動かなくなった。実は私の自転車は当時流行のサイクリング車だった。特に私は前後ドラムブレーキのマニアックなものに乗っていた。今の知識から判断したらトルクロッドのボルトが外れ、ブレーキが効いたままになっていたのだが、その当事は全く判らなく途方に暮れていると、親切にも声を掛けて助けてくれた人達がいた。

　前置きが長くなったが、その人達は｢ギター部｣の人だった。その時はギターの区別とか判らなかったが、それは、クラシックギターのクラブだった。助けられた私は後ほどその人達にクラブに入らないかと誘われた。その当時体操部に入っていた私は結局断ったのだが、その時の縁か何か知らないが、はるか後にクラシックギターをやることになってしまった。

　実は高校入学の時、｢新入生歓迎会｣があり、その舞台でフォークの生演奏を聞いた私はフォークギターに興味を持っていた。ただその時期体操部に入った私はそれどころではなかった。

　そう言うわけで、実際にフォークギターを始めたのは、高校を卒業してからだった。浪人中の友人の所に遊びに行ってなんだかんだ言ってる内に、その友人にいろいろ教えを乞い、ギターを貸してもらった。

　つづく